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【自民党研究】第4部・自公連立(01) 協力の果て、票を“共食い”

「自公連立20周年、ビューティフルハーモニー懇親会を始めます」――。今月7日夜、東麻布の中国料理店。自民党幹事長代行の稲田朋美(60)が、首相・安倍晋三(65)が連立を表現した令和の英訳を捩って開会を宣言すると、2つの円卓を囲んだ自公両党幹部十数人は苦笑いした。1999年の自公連立政権発足から20年を祝う会。自民党幹事長の二階俊博(80)らはシャンパンで乾杯し、旬の上海ガニに舌鼓を打った。「私は連立発足当初、蚊帳の外でしたよ」。公明党代表の山口那津男(67)が切り出した。連立が手探り状態だった2000年衆院選小選挙区で、山口は自民党の平沢勝栄(74)に敗れた。2時間弱に及んだ祝宴の話題は、自然と選挙協力の思い出話へと移っていった。政策が異なる両党の連立を支えてきた最大の要因は選挙協力だ。“選挙区は自民、比例は公明”という棲み分けで協力を深化させてきたが、別の党である以上、時に利害はぶつかる。「兎に角、公明との交渉は本当に大変だから。いつでも聞いてくれ」。自民党役員人事が行なわれた先月11日。選挙対策委員長を務め上げた甘利明(70)は、党本部で引き継ぎを終えた後任の下村博文(65)に携帯電話でこう念を押した。甘利は約1年間の選対委員長生活で、「公明党は選挙協力の名の下、自民党支持層を侵食している」と痛感した。7月の参院選から7ヵ月前の昨年12月18日、自公両党は参院選の選挙協力を巡る基本合意書を交わしたが、甘利はこんな一文を盛り込ませた。「与党としての支持層拡大を目的とし、結果的に与党内部での集票活動の競合につながるような行為は、互いに慎む」。衆議院小選挙区あたり2万票とされる公明票は、多くの自民候補にとって当落を決める生命線だ。公明党は後援会名簿の提供や自治体選挙への協力状況を評価し、「貢献度の高い自民党候補から推薦を出している」(公明党幹部)。推薦が出れば、公明党の支持母体である『創価学会』がフル稼働してくれる為、「一日でも早く推薦を貰うことが重要」(自民党中堅)だ。2017年の衆院選では、公明党は7回にわけて計260人を推薦した。最後に推薦を出したのは投開票日の3日前だった。「今回は500人お願いします」。首都圏のある衆議院議員は、地方選挙の度に公明党から地方議員を通じて後援会名簿の提供を求められる。衆院選が近付くと創価学会の地方幹部と面談し、「この要求を満たせば推薦します」と条件を示される。「やっぱり、都心部の選挙は公明無しではきつい。選挙の弱い議員はどんどん言いなりになってしまう」。自民党関係者はこぼす。それでも、公明党には“こちらが譲歩している”との意識が根強い。衆議院289小選挙区の内、公明党が候補者を立てているのは9選挙区に過ぎない。関東地方の創価学会幹部は、「自民党候補が“比例は公明”と叫んでも、効果は殆どない。名簿を貰って一軒一軒回ることで、漸く票に繋がる」と語る。

20191203 01
7月の参院選比例選の結果に、公明党はショックを受けた。3年前の前回選から約100万票減の653万票にとどまり、自公連立下の国政選挙では最低となった。創価学会員の高齢化が集票活動を直撃しており、連立を組む自民票への期待は一層高まっている。だが、その自民党も後援会組織の高齢化に直面している。自民党衆議院議員の8割近くは、2000年の衆院選から始まった自公協力下の選挙しか知らない。公明票を当て込み、地元での活動量が乏しい若手・中堅議員が悩みの種だ。嘗て中選挙区を戦った閣僚経験者は危機感を抱く。「お互いのパイが小さくなっている中で共食いをしている。“縮小再生産”では未来はない」。本紙が3月に実施した一般有権者に対する調査(※左画像)によると、自民党と公明党が連立を組んできたことを「評価する」は30%にとどまり、「評価しない」が53%だった。無党派層では61%が評価しなかった。評価しない理由を5つの選択肢から選んでもらったところ(※複数回答)、「選挙目当ての数合わせをしているから」が69%で最も多く、自公連立の要である選挙協力を否定的に捉えていることが窺える。一方、同時に行なった自民党員への調査では、連立を「評価する」は47%に上り、「評価しない」の41%を上回った。評価しない理由は、一般有権者と同じく、「選挙目当ての数合わせをしているから」が76%でトップだった。「評価する」と答えた党員であっても、その理由として「自民党と公明党が選挙で協力するから」を選んだのは59%で、5つの選択肢の内、4番目と低かった。自民党幹部は、「自民党への思い入れが強い党員には、『何故公明党に協力しなければならないんだ』という不満が未だ根強い」と指摘する。 《敬称略》


キャプチャ  2019年10月10日付掲載
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