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【自民党研究】第5部・新時代(07) 「野党転落、広報見直す」――平井卓也氏(前IT相)

20200115 05
――自民党の広報戦略はどう変わってきたか?
「2009年に野党に転落して、広報戦略を一から見直したのが今に生きている。戦略再構築の草創期だった。無視しがちだったインターネット上の小さな情報を全部拾い、流れを分析するソーシャルリスニングが一番の基本で、現在に繋がっている手法だ。自民党がどう思われているか、有権者の声を幅広く聞いた。車座集会をインターネット中継したこともある。当時はインターネット単独では十分な影響がなく、ウェブメディアと既存メディアを繋げる仕掛けも行ない、最終的に党の具体的な政策を知ってもらう方向に持っていった。今や既存メディアがインターネット上のネタを拾う等、“たかがネット”ではない状況になった」
――2013年参院選では、『電通』やIT企業等と『トゥルースチーム(T2)』を作った。
「あれが一つの集大成だった。其々の分野で得意な企業を集めて、電通に取り纏めをお願いし、候補者に配ったタブレット端末を通じて、1日に何回も『こういうフレーズを使うべきだ』『こういう言い方は止めるべきだ』という分析結果を配信した。それが今や党内では当たり前の取り組みになった。他の党でもやっているだろう。今年7月の参院選では、重点選挙区に限ってインターネット対応をてこ入れした」
――電通とは長いつき合いだ。
「情報分析のチームの取り纏めは、電通がずっとやっているので代えられないが、電通ありきではない。ポスターやテレビCM等は競合によるプレゼンテーションで、電通以外にも発注している」
――無党派層に訴えかけるのに、インターネットは有効か?
「無党派層の動きが選挙の雌雄を決するケースもあり、取り組みは重要だが、今以て無党派層に上手くアピールする方法はわからない。試行錯誤だ。確実に言えるのは、無党派層は細分化されており、一つの塊としての対応は難しい。例えば、動物愛護やeスポーツ等と切り口を変えて、其々党の考え方を発信していくことが大切だ。他党で言うと、日本共産党の戦略は非常によくできている。公明党も上手い。それ以外は、党名が変わったり分裂したりで、地に足が着いていないと思う」
――自民党内ではIT化が進んでいる。
「ペーパーレスは経費削減効果が非常に大きく、管理もし易い。スマートフォンが使える議員であれば、抵抗は殆どない筈だ。党内ではWi-Fiの接続数が想定より増え始めており、党としても新たに投資をすべきだ」
――安全面での課題はないか?
「情報は機密性があるもの、ないもの、公開情報等に分かれるが、機密性のあるものは別扱いをしているから心配はない。不安があるのは承知しており、情報共有の高度化という面では、今後、最善の方法に集約されていくだろう。IT関連企業も、セキュリティーへの信頼を得られなければビジネスが成り立たない。問題のあるところは淘汰されていく筈だ」
――新時代の広報の在り方は?
「社会のデジタル化が進む一方、少子高齢化も止まらないので、将来展望の方向性を如何に自民党流に打ち出せるかが問われる。成熟した豊かな社会で、人が求めるものはバラバラだ。多様性を包摂しながら、持続可能な形で其々繁栄できる方法を見つけるという点では、大平正芳元首相の“田園都市構想”が今に生きると思う。デジタル時代に現代化して打ち出してはどうだろうか」


キャプチャ  2019年12月24日付掲載
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