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【食肉大戦争2020】(03) アフリカ豚コレラは水際で防ぐ

20200127 08
日本で発生している豚コレラと、中国で猛威を振るっているアフリカ豚コレラの最大の違いは、アフリカ豚コレラには未だワクチンが開発されていないということだ。アフリカ豚コレラに感染した豚の殆どは死ぬが、伝染力の強い急性・熱性の豚コレラに比べると伝染力は強くない。但し、豚の死体の中でも3ヵ月程度はウイルスが生き残る等、生存性が非常に強い為、感染した豚肉の残渣等を豚が食べて伝染する可能性もある。アフリカ豚コレラも豚コレラも人には無害なこともあり、感染した豚を出荷してしまう可能性がある。それが感染拡大の原因になる。中国では昨年8月、東北の遼寧省でアフリカ豚コレラが発生し、今春までに中国全土に広がった。中国では農家による庭先養豚が多く、感染した豚を食用にすることもあり、それが感染拡大に繋がったようだ。東南アジアでも未だ庭先養豚は多く、中国と国境を接するベトナムで発生した他、韓国でも今年7月に、それ以前に発生報告のあった北朝鮮の国境に近い14の農場で発生が確認された。東アジアでは、台湾と日本だけが未だアフリカ豚コレラが発生していない。但し、日本では昨年9月に岐阜県の養豚場で豚コレラが発生して以来、愛知、三重、福井、埼玉と5県に広がった。この為、国を挙げて感染経路と考えられる野生の猪の侵入を防ぐ対策や、養豚場を行き来する人や車の行動の管理、感染した豚の殺処分の徹底等、防疫体制(※バイオセキュリティー)の強化を進めている。更に、10月からは地域を限定した予防的ワクチン接種が開始された。アフリカ豚コレラが日本には来ないと100%断言することはできないが、空港や港湾における豚肉やその加工品の違法輸入を徹底管理し、法律で罰則を厳しくするといった措置を執っている台湾を試金石とし、水際の管理と養豚場でのバイオセキュリティーを徹底すれば、アフリカ豚コレラを防ぐことは不可能ではない。 (『バリューファームコンサルティング』代表取締役・獣医師 呉克昌)


キャプチャ  2019年11月26日号掲載
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