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【ニッポンの安全2020】(06) トマト栽培、機械が制御

20200213 06
長野・山梨両県に跨る八ヶ岳。その麓に、野菜の安定供給に繋がる理想的な植物工場として、農業関係者の注目を集める場所がある。『カゴメ』のトマト栽培拠点『八ヶ岳みらい菜園』(長野県富士見町)だ。昨春開業した約1㏊の園内では、赤色が一際目立つトマトが一年を通して実る。温度や湿度の管理、肥料や水の供給等は、全てコンピューターで制御している。コリドーと呼ばれる別室で、外気に炭酸ガスを加え、光合成に必要な二酸化炭素(※CO2)の濃度までも調整する。抗酸化作用があるとされるリコピンを多く含む“高リコピントマト”として、スーパーマーケット等で販売される。従来の栽培施設では、天窓を開閉して温度や温度を調整していた為、生育環境にムラがあった。最新鋭の設備を取り入れたことで、収穫量は10aあたり60トンと約1.5倍に伸びた。カゴメ農生産部栽培技術グループの原田聡部長(56、左画像)は、「外部の環境に左右されることなく、安定的に野菜を生産できる仕組み作りが必要だ」と話す。気候変動や相次ぐ台風等の災害で、農業を巡る環境は厳しさを増している。こうした中、生産性を高めようと企業の模索が続く。気候に合わせた品種改良も急務になっている。

『キーコーヒー』は、インドネシアにある直営農場で、世界各地から集めた数十種類のコーヒーの苗を育てている。産地に合った暑さや、病害虫に強い品種探しを続けている。約3年前に植えた苗は、昨年、初めて収穫を迎えた。広報担当者は、「温暖化に強い有力な品種も見つかっている」と手応えを口にする。改良を急ぐ背景には、業界で叫ばれる“コーヒーの2050年問題”がある。温暖化の影響で、主流のアラビカ種に適した栽培面積が、30年後には半減すると言われている。実際、インドネシアでは、同社が栽培を始めた40年以上前に比べ、豆の生育に欠かせない昼夜の寒暖差が小さくなった。このままではアラビカ種が不足し、日本に割安なコーヒー豆を届けられなくなるかもしれない。「今後10年程度で新たな品種の栽培方法を確立させたい」(同社)という。アジアやアフリカの途上国を中心に世界で深刻化する食料問題に対し、解決策を見い出そうとする試みも始まっている。「牛の細胞を地道に増やしています」。目黒区駒場にある東京大学駒場リサーチキャンパスの実験室。『日清食品ホールディングス』の古橋麻衣さん(27)は、牛の筋肉細胞の餌となる培養液をスポイトで入れ替え、細胞の様子を顕微鏡で確認した。約2年半前から実験室に通い、筋繊維が連なった細胞の集まりを重ねて、肉のブロックを形作る実験に取り組んでいる。日清食品HDと東大は昨年3月、約1㎝四方の培養ステーキ肉の作製に成功したと発表した。5年後を目処に培養技術を確立し、将来的には商品として市場に流通させる構想を描く。鶏肉や豚肉、魚類等にも応用できる可能性も秘めている。


キャプチャ  2020年1月11日付掲載
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テーマ : 食に関するニュース
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