「事件の黒幕は、週刊文春と警察に清原さんを売った」――清原和博逮捕、共犯者の小林和之氏が明かす“黒幕”の正体

清原和博に覚醒剤を譲渡したとして逮捕された“群馬の密売人”による手記『密売』(ミリオン出版)。事件の全容を告白する衝撃的な展開にあって、中でも興味深いのが“黒幕”Dの存在だ。著者の小林和之氏が、その正体を明かす。 (聞き手/編集者 浅原裕久)

20161213 03
清原シャブ事件のもう1人の当事者である小林和之の著書『密売』が、来月1日より書店に並ぶ。小林は、清原和博逮捕から2週間近くたった今年2月15日夕方、逃亡先の沖縄県宜野湾市で逮捕。清原に覚醒剤を譲渡したとして起訴され、懲役3年・執行猶予5年の判決を言い渡された。小林は、清原の4つ歳下で現在45歳。1983年の夏の甲子園で、1年生ながら4番打者として強豪のPL学園を牽引する清原選手の活躍に魅せられ、熱狂的なファンとなる。その時、小林は中学1年生だった。一介のファンに過ぎなかった小林に、清原と直接会う機会が訪れる。2014年8月、六本木の『ザリッツカールトン』の1室でのことだった。この出会いを設定した男・Dこそ、清原シャブ事件の黒幕なのである。「Dに言われて、シャブとガラスパイプを用意してきました。売人として紹介するから、『ファンです』とか清原さんに余計なことを言わないよう、事前にDから釘を刺されていました」と、小林は当時を振り返る。「Dと清原さんは会うのが5年ぶりだったようで、ソファーに座って炙りながら、殆ど会話がありませんでした。丁度、部屋のテレビで巨人対阪神のOB戦開催決定のニュースが流れました。清原さんと球界の関係が良くないのがわかっていたので、余計に気まずい感じになっちゃって。でもその時、清原さんが『あれっ、何だこれ? 俺、呼ばれていねぇなぁ』と態と驚いたように言って、それでやっとリラックスしたムードになったんです」。

Dと清原の交際は、そこから17年遡った1997年2月、Dがある人物の紹介で巨人の宮崎キャンプを訪れ、入団直後の清原と出会ったことが起点となっている。2人とも未だ20代だった。急速に関係は深まり、出版社や競馬予想会社を経営する実業家の顔を持つDは、“清原のタニマチ”として広く知られるようになる。Dは2001年11月、コカイン所持で捕まっている。この事件で懲役2年6ヵ月・執行猶予4年の判決を受けたDだったが、軈て「そのコカインは清原のもので、自分は清原の身代わりとなって逮捕された」と主張し始める。そして2003年9月、Dは6億円の脱税で逮捕され、2005年9月に黒羽刑務所に収監。逮捕監禁・覚醒剤所持使用・銃刀法違反の罪で、3年前から同刑務所に入っていた小林と出会う。Dは刑務所から手紙を出して、コカインの件で清原を脅し続けていたという。小林は清原本人から直接聞いた話として、「Dが清原から1億5000万円、清原の父親から5000万円もの大金を巻き上げた」と『密売』に記している。2014年3月、週刊文春に『清原和博緊急入院 薬物でボロボロ』と題した記事が掲載されたのをきっかけに、清原シャブ疑惑報道が加熱していく。ザリッツカールトンでの“密会”は、その渦中で行われた。清原とDの接触に関して、「報道により、これまでの密売人のルートを断たれた清原が、止むを得ずコカインの件で関係していたDにアプローチしたのではないか」――。そんな憶測も囁かれている。Dと清原と小林の3人がシャブを炙る密会の舞台は、東京都内から小林の地元である群馬県へと移っていった。小林は、ネタ元から1g当たり4万円で買った覚醒剤を毎度3つか4つ、中間マージンを乗せずにDに渡していた。Dは、自分用の覚醒剤を抜いた上で清原に渡し、清原からは20万円を受け取っていたという。小林は、清原と自分を搾取し、労せずしてカネとシャブをせしめているDへの不信感を募らせていた。

20161213 04
そして2015年1月、金銭トラブルからDと清原は決裂。軈て、清原シャブ事件はバッドエンディングに向かって流れを早めていく。翌2月には覚せい剤取締法違反で逮捕。保釈され、5月に小林の前に現れたDは、驚くべき要求を小林に突き付ける。『密売』では、Dが語った話として、警視庁がDに“司法取引”を持ちかけたこと、Dの保釈金を出したのが週刊文春であったこと、週刊文春への情報提供を脅しに近い形でDから持ちかけられたこと等が、赤裸々に綴られている。小林はDの要求に応えず、清原を警視庁と週刊文春に売る計画に協力しなかった。そして、清原と小林は逮捕され、Dと警視庁の司法取引は成立せず、清原と小林が執行猶予で娑婆に出た現在も、Dだけが堀の中にいるという。「赤城少年院に入っていたことがあるそうで、それで群馬の風が合ったのかもしれません。俺にはよく、『東京に出て来い。2人で組めば天下を取れる』と言っていました。Dのチンコロで清原さんが捕まり、俺の逮捕に繋がりますが、それでも俺はDのことを嫌いになり切れないんです。アイツは刑務所を出た時に4万円しか持っていなかったのに、ヤクザからカネを引っ張ってきて、1週間後には愛宕ヒルズに住んでいました。そんな劇画の世界を生きているような男。詐欺師ですが、同い年であんな大金を動かしてイケイケだった奴は、他にいません。『どんなヤクザが来たって平気だ。一番強ぇのは堅気だよ』と言っていました。俺は、アイツの死に様を見届けたいと思っています」。小林は、清原シャブ事件におけるDの存在を明らかにすることを、執筆の動機の1つに挙げている。しかし読者は、単なるクライムストーリーを超えた何かを、『密売』に感じ取るかもしれない。 《敬称略》


キャプチャ  2016年12月号掲載

スポンサーサイト

テーマ : 社会問題
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR