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【新型コロナウイルス・専門家に聞く】(10) 感染防護の資材、不足深刻――横倉義武氏(『日本医師会』会長)

20200529 34
3月終わりから医療は危機的な状況になってきたので、4月1日に医療危機的状況宣言を日本医師会として出した。感染経路を追跡できない人が半数以上出てきて、フェーズが変わってきた。PCR検査をやって、陽性の方は隔離する方向に切り替えなければならず、医師会で検査ができるように色々な所に作ってもらうようにしている。残念なことに、医療機関の中で院内感染が多数起きている。非常に注意しなければいけないが、感染防護の為のマスクやアイソレーションガウン、顔全体を守るフェイスシールド等の医療資材が非常に不足している。政府に対して「供給を更に高めてほしい」と要請しているが、今は本当に必要なところにもないので、一部地域では雨具のレインコートで代用するようなことになっている。これまでは90%以上、殆どが海外からの輸入に頼るという状況だった。経済効率からは良かったかもしれないが、医療、感染防止のようなことは安全保障に近い考えで対応すべきで、国内で需要に応じきれるくらいの体制を作っておかなければいけなかった。

イタリアは財政赤字で、社会保障を抑制して病院が減り、病床数を減らしてきたので、大変なことになった。アメリカやフランスも同じような状況だ。日本は地域医療構想の見直しで、病床の機能別区分をして過剰なところを抑制する計画を作る段階で、未だ動いていなかったので、何とか助かったという状況だ。やはり、こういう感染症や非常事態の時にどうするのか、病床を何らかの形で残しておくということまで考えた上で、計画を作らなければいけない。(治療薬候補とされる)アビガンは、危険性については新型インフルエンザ(※治療薬としての承認)の時に検証してある。あとは新型コロナウイルスに対する有効性だが、先週あった『日本感染症学会』のシンポジウムでの報告では、早期に使われた方は有効率が高かっ た。適切な評価を受けて、臨床で使えるようになることが望ましい。催奇形性があることがわかっているので、妊娠の可能性のある女性や相手となる男性も避けて、重症化することが多い高齢者の方には早期投与する、また持病で癌や高血圧のある方には早期投与するというようなことにして、早く政治で決めて頂く必要がある。私どもも進言をしていきたい。 (聞き手/編集委員 望月公一)


キャプチャ  2020年4月24日付掲載
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テーマ : 医療・病気・治療
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