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【新型コロナウイルス・専門家に聞く】(11) 重症者の治療態勢、整備を――西田修氏(『日本集中治療医学会』理事長)

20200529 35
新型コロナウイルスの感染が広がる中、重症患者が急増している。死者を増やさない為には、必要な人が集中治療を受けられるようにすることが重要だ。ドイツとイタリアは感染者数は同規模だが、致死率はドイツの3.7%に対し、イタリアは13.5%で、大きな差がある。集中治療室(ICU)の病床数も一因だろう。2012年の調査では、ドイツは人口10万人あたり約29.2床、イタリアは約12.5床。ICUに入れずに亡くなる人が出ている。『日本集中治療医学会』の推計では、国内のICUは約7000床で、10万人あたり6床程度。感染が拡大する今、国内の集中治療態勢は盤石とは言えない。病床や人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)の確保が叫ばれているが、一番大切なのは人材だ。治療に習熟した人がいないと、重症者は救えない。ICUでは、患者2人に看護師1人が配置される。感染者を看る場合、スペースや人員を分けたり、防護具が必要になったりする為、通常の数倍の看護師が必要だ。人材確保の為、各病院はICU経験がある看護師、人工呼吸器が扱える医師や臨床工学技士をリストアップし、速やかに配置換えができるよう準備すべきだ。地域の医療機関が協力し合う体制作りや、県域を越えた搬送も必要だ。ICUに次ぐ専門的なケアができる高度治療室(HCU)や手術室、一般病棟で重症者を受け入れる想定もしてほしい。首都圏を中心に、集中治療の現場でも医療崩壊が一部で始まっている。医療スタッフの疲弊も目立つ。長期戦が予想されることを思えば、スタッフが肉体的にも精神的にも健康に働き続けられる環境を整えることは、待ったなしの状況だ。各病院での対応には限界がある。十分な人員配置、感染防護具の確保、診療報酬の特例措置等、行政の抜本的な支援で重症患者の受け皿を増やす必要がある。 (聞き手/医療部 影本菜穂子) =おわり


キャプチャ  2020年4月26日付掲載
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