【テレビの裏側】(26) 広瀬香美の独立騒動で注目! 芸能界の“マネージャークラッシャー”たち

歌手の広瀬香美(52)がSNS上で一方的に独立を発表。対する所属事務所も、広瀬のワガママによって8年間で28人もマネージャーが代わったことを明かす等、現在、トラブルに発展している。芸能界では、広瀬のように担当マネージャーが頻繁に代わる“マネージャークラッシャー”は決して珍しくない。「例えば、ロンブーの田村淳と友近がマネージャーに厳しいことで有名ですね。淳はマネージャーがミスをすると楽屋でネチネチと説教する為、歴代マネージャーの中には吉本興業自体を辞めた者もいます。友近も芸への拘りが強い故、小道具や資料を1つでも用意し忘れると、番組スタッフとの打ち合わせ中だろうが関係なくお説教が始まる」(キー局プロデューサー)。一方で、「淳や友近は責められない」という声も上がっている。「経費削減の為か、吉本は売れない芸人をマネージャーに転身させる等、素人同然のスタッフを使ったりするので、“事故”が多い」と若手芸人は語る。「楽屋に用意してある芸人の弁当を食べてしまったり、芸人が説教している最中に『しんどいから横になっていいですか?』と聞いてくる猛者も。先日、ひょっこりはんがネタで使うBGMを巡って著作権侵害だと騒動になりましたが、クレームが来た時点で本人は相談していた。ところが、マネージャーがBGMを『フリー素材だから大丈夫だ』と思い、対策を怠ったから大ごとになってしまった」。

和田アキ子(68)もマネージャーに厳しいタレントとして有名だが、バラエティー番組ディレクターによれば「和田のマネージャーは出世コース」だという。「アッコさんは厳しいだけでなく、芸能界のノウハウもきちんと叩き込んでくれるので、マネージャーが成長する。現在、ホリプロで役職に就いている人の大半はアッコさんの元担当マネージャー。一度もアッコさんにダメ出しをされなかった伝説のマネージャーは、独立して制作会社の社長をやっていますよ」。『吉本興業』の大﨑洋社長や『よしもとクリエイティブエージェンシー』の藤原寛社長ら、同社の幹部の多くが『ダウンタウン』のマネージャー出身であることは、よく知られたエピソードだ。「大﨑社長は、優秀な人物を自分の派閥に入れることで、盤石な体制を築こうとしているようです。社長自身がこれと見込んだ人材を、公私共に仲の良いダウンタウンのマネージャーに付けている節がある」(吉本関係者)。マネージャーと共に成長したのが、朝ドラヒロインも務めた有村架純(25)だ。「デビューから3年間、オーディションで落選続きだった有村を見放さず、マネージャーと一緒になって悩み、苦しんだ。そんな姿を見て有村は、ラブシーンに挑戦することを決意。現在の地位を確立したのです。有村を売った功績で、そのマネージャーは好待遇を得たそうです」(芸能プロマネージャー)。マネージャーを出世させてこそ、真の一流芸能人なのかもしれない。


キャプチャ  2018年6月22日号掲載

テーマ : 芸能ニュース
ジャンル : ニュース

【誰の味方でもありません】(55) フレキシブルな性について

評論家の勝間和代さんが女性と交際し、同棲していることをカミングアウトした。『ツイッター』等を見る限り、好意的な反応が圧倒的多数だ(※一部には「略奪愛だったのでは?」という推測もあったけど)。確かに、2人の写真は本当に仲良さそう。勝間さんの場合は男性との結婚経験もあり、よくある分類では“バイセクシュアル”ということになるのだろう。しかし勝間さん自身は、愛したのは“個人”であり、性別だとか、そうした定義には興味がないらしい。LGBTという言葉の普及もあり、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー等の概念は普及したが、実際の性的指向は多種多様だ。数年前、アメリカで話題になった『NOT GAY』という本がある。ストレートを自任する白人男性同士の性的行為に注目した本だ。一見すると、“異性愛者の男性同士のセックス”なんて語義矛盾のように思える。しかし同書には、様々な事例が紹介されていた。例えば、アメリカでは昔から、若い男性同士が指を肛門に入れ合う“象の行進”という風習があるらしい(※実際には、列になった裸の参加者たちが、前にいる男性のペニスを握って歩き回る程度のことが多いようだ)。他にも、異性愛者の男同士がフェラチオをする“bro-job”(※broはbrotherの略で、兄弟のこと)が、一部で流行しているらしい。

これらは、仲間意識の表現や、友情の証としての性的行為と考えればわかり易い。昭和の会社では宴会芸として、矢鱈と脱ぎたがる男たちが多かったと思うが、それと同じ文脈で考えてもいいのかもしれない。嘗ての日本企業では、男性社員同士が、平日は毎日朝から晩まで、休日もゴルフ等で常にベったりという光景がよく見られた。こうした性的関係を持たない男同士の絆は“ホモソーシャル”と呼ばれる。彼らは勿論セックスなんてしないし、家や風俗では当たり前のように女性とセックスをする。時には同性愛者を嫌悪することさえある。しかし中には、殆ど恋愛と区別がつかない関係になっているケースもある筈だ。逆に、セックスというゴールが無い故に、通常の恋愛以上に親密になる場合もあるだろう。しかし、男同士の性的行為は、必ずしも友情から発生する訳でもない。同じ本で知ったのだが、ホモフレキシブルやヘテロフレキシブルという言葉もあるらしい。“フレキシブル”を日本語に訳すると“柔軟な”。つまり、ホモフレキシブルは“殆ど同性愛者だが、異性に惹かれることもある”、逆にヘテロフレキシブルは“基本的には異性愛者だが、同性とも恋愛関係を持ち得る性的指向”といった意味になる。こうした言葉が生まれるくらい、性的指向は本来、グレーゾーンが多く、柔軟で、自由なものなのだ。という訳で、勝間和代さん、お幸せに。勝間さんを意識した訳ではないが、矢鱈とカタカナの多い原稿になってしまった。


古市憲寿(ふるいち・のりとし) 社会学者。1985年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。著書に『希望難民ご一行様 ピースボートと“承認の共同体”幻想』(光文社新書)・『絶望の国の幸福な若者たち』『誰も戦争を教えてくれなかった』(共に講談社)等。近著に『大田舎・東京 都バスから見つけた日本』(文藝春秋)。


キャプチャ  2018年6月14日号掲載

テーマ : 女性同士の恋愛。
ジャンル : 恋愛

【この素晴らしき世界】(23) 優しさと狂気の狭間で踊る男、藤井隆①

ある芸人さんが言っていました。「売れている芸人は皆優しい。そして、売れている芸人は皆狂っている」。この言葉に一番当て嵌まっている芸人は誰かと聞かれたら、即座に彼の名前を言うでしょう。藤井隆。優しさと狂気の狭間で踊っている、それが藤井隆です。藤井君と言えば、1996年頃から吉本新喜劇で「体の一部がHOT! HOT!」等のエキセントリックなギャグを放つハイテンションなオカマキャラで人気者になり、2000年には『ナンダカンダ』という曲を出し大ヒット。紅白歌合戦にも初出場。その後も“マシュー南”という架空のキャラに扮してMCを務めた冠番組がゴールデンに進出する等、勢いは止まらず、まさにお茶の間の人気者になっていきました。普段の彼は人一倍、いや2倍・3倍気を使う男。「相手に不愉快な思いをさせていないか?」「自分がこれをすれば相手はどう思うか?」「自分がこれを言えば相手は嫌な気持ちにならないか?」――そんなことを四六時中考えています。そんな彼が以前、自身のブログで“オカマキャラを辞めた理由”を語っていました。きっかけは某雑誌に、「藤井隆はオカマじゃないくせにあんな芸をして、オカマを馬鹿にしているんじゃないか?」と書かれたことだといいます。藤井君にとってはその指摘は本意ではなかったので、色々考えたそうです。「笑って下さる方がいる一方で、不愉快にさせている方もいる。誰かを不快にさせてまで、この芸をやるべきなのか?」。人気が出るとアンチも出てくるのは常なので仕方がないことなのですが、藤井君はその意見を受け流せない。オカマキャラをどうするのか、かなり真剣に考えたそうです。

人に笑ってもらいたいからこそ、人への配慮を忘れない。藤井君はそんな優しい男です。だからこそ、皆を笑顔にできるんだと思います。がしかし、その反面、彼の中には狂気が潜んでいるのです。狂気という言い方に棘があるなら、“あるボタン”が存在していると言ったらいいでしょうか。そのボタンが押されると忽ち、藤井君はエキセントリックになってしまう。例えば、彼の中で納得できないことや許せないことがあると、ボタンは押されます。売れる前、あるアルバイト先に何となく反りの合わない、嫌な感じのする社員さんがいた時のことです。ひょんなことから、その社員の不正を知ってしまいました。「許せない! 暴いてやる!」。藤井君のエキセントリックボタンが押されました。そして藤井君は、不正の証拠を掴む為にどうすればいいのかを考えます。考えて考えて考えて、出た結論は、デジカメを購入することと中型バイクの免許を取ること…って、よくわからないでしょ? ですが、藤井君が至って真面目に考えた結論なんです。というのは、免許を取ってバイクを購入して、社員を尾行して、不正を働く瞬間をデジカメで撮る。言うだけでなく、本当に実行に移したというから驚きです。免許を取り、鞄にデジカメを入れて中型バイクに乗り、秘密裏に社員の行動を監視。休みの日も社員の家の前で待機し、監視したところ、妻帯者の彼に別の女性の影が! ラブホに入る瞬間をパシャ。数時間後、ラブホから出てくるところをパシャ。逢瀬を繰り返す現場を撮る生活を2ヵ月も続けていたそうです。そしてある時、「僕、何やってんだろう…」と我に返る。やっと我に返る。


東野幸治(ひがしの・こうじ) お笑い芸人・司会者。1967年、兵庫県生まれ。兵庫県立宝塚高校卒業後、『吉本興業』に入社。現在、『ワイドナショー』(フジテレビ系)・『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)・『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(朝日放送)・『梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ!』(NHK BSプレミアム)等にレギュラー出演中。著書に『泥の家族』(シンコーミュージック)・『この間。』(ワニブックス)。


キャプチャ  2018年6月14日号掲載

テーマ : お笑い芸人
ジャンル : お笑い

【ヘンな食べ物】(90) ××そっくり! トルコの生羊肉ハンバーグ

トルコ南東部のシャンルウルファという半砂漠の町に行った時のこと。7月だったが気温が軽く、40℃を超す猛暑。どうしてもビールが飲みたくなり、ふらふらと町を彷徨っていたら、街角の食堂でごっついおじさんが何か肉を捏ねているのを見かけた。「おっ、チーキョフテじゃん!」。羊の生肉で作るハンバーグのようなもので、この町の名物だと英語のガイドブックに書かれていた。でも同時に、「夏場に食べたら確実に胃腸をやられる」とも警告されていた。元々、中東では肉の生食は殆どしない。なのに、どうしてこんな砂漠っぽい酷暑の土地でそんなものを食べるのだろう――。凄く気になったのだが、何せ今は脳内がビールのことでいっぱいであり、その食堂にビールは置いていない。残念ながら通り過ぎた。そして結局、食べ損ねた。後で思い返す度に、「あれは変な料理だった。食べておけばよかった…」と“逃した魚”のように悔やんでいたところ、中東料理研究家のサラーム海上さんが何と「チーキョフテ、作れますよ」と言うじゃないか。喜んで教えてもらうことにした。日本で難しいのは、生の羊肉を入手すること。でも探したら、麻布十番にニュージーランド産のラム肉を生で売る店があったので、そこで挽肉にしてもらった。その他の材料は、パセリと万能ネギの微塵切り・大蒜の擂り下ろし・赤唐辛子粉・レモン汁・トマトペースト・オリーブ油・塩・胡椒、それにブルグルという2㎜くらいの大きさの小麦粉の粒。想像以上に生肉以外の食材を投入するのだ。

作り方は簡単。全ての材料を大きなボウルに入れ。力を込めて練るだけ。30分程練り、粘土状になったら、サラームさんは「これで完成」と言う。「は?」という感じだ。何しろ、ハンバーグのタネにしか見えない。これを加熱しないとは不自然にもほどがある。20分程寝かせた後、仕上げ。生肉ダネを片手でちぎってギュッと握る。手の中でタネが潰れて、一部はにゅうっと出てくる。細長くなったものをトレイの上に置いていく。「うーん、色といい、この感触・重さといい、アレに凄く似ていますね」と私が言うと、一緒に作業していた担当編集者のSさんも「あぁ、誰が先に言うのかなと思ってましたよ、フフフ」と笑う。すると、サラーム先生が大声でダイレクトに言う。「ウンコそっくりですよね!」。所々色が違っていたり、繊維質だったり、一部未消化(みたい)だったりするディテールまで、私が毎日拾っている犬のウンコに酷似している。何と。チーキョフテは羊生肉が変なだけではなかった。世界で最もウンコに近い料理だった。小学生向けの料理教室で教えたら人気爆発間違いなしだ。ところが、このウンコ似のブツを皿の上にレタスやレモンと一緒に放射線状に盛りつけると、あら不思議。途端に美しい料理に早変わりした。これほどまでに料理における盛りつけの重要性を感じたことはない。食べてみると、全く体験したことのない味だった。羊肉の味は全くしない。癖や臭みはゼロ。強いて言えば、味と食感はネギトロとコンビーフの中間みたいな感じ。でも、もっと美味しい。ひとつ言えるのは“爽やか”。生なのに、ウンコ似なのに。癖のないラム肉・ミント・パセリ・唐辛子・レモン――。これらが奏でるハーモニーはクール。灼熱の地で何故こんなものを食べるのか? 答えは“涼”を取る為かもしれない。ビールやワインにもよく合う。逃がした魚を取り戻して大満足な私だった。


高野秀行(たかの・ひでゆき) ノンフィクション作家。1966年、東京都生まれ。早稲田大学第1文学部仏文科卒。『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)・『アジア未知動物紀行』(講談社文庫)・『世界のシワに夢を見ろ!』(小学館文庫)等著書多数。近著に『間違う力』(角川新書)。


キャプチャ  2018年6月14日号掲載

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

【寝言は寝て言え!】(55) “アベ”ンジャーズな面々

日本大学アメリカンフットボール部の危険タックル問題で、日大側の会見や対応が悉く裏目に出ています。約7万人という膨大な学生を擁する日本大学ですから、学生からするとイメージダウンにも繋がりますし、「勘弁してくれ」といったところでしょう。試合後の対応で墓穴を掘り、会見を開けば油を注いで火葬状態。先ず問題だったのは謝罪の遅さです。インターネットの炎上もそうですが、何かやらかした場合、迅速な謝罪が求められます。日大は、関西学院大学のタックルを受けた選手への謝罪対応が遅れました。更に、責任の所在を曖昧にした対応が問題視され、余計に炎上。一方で、危険タックルを行なった日大の選手は実名&顔出しで会見を行ない、行為自体には問題がありながらも真摯な対応だということで、好意的に捉えられています。内田前監督と井上前コーチの会見では、司会を務めた米倉氏の対応にも注目が集まりました。マスコミが同じような質問をすることにキレてしまい、「そんな態度では日大のブランドが落ちる」と指摘されると「落ちません」と一蹴。多くの失笑を買いました。会見後に内田前監督は心労を理由に病院へ直行。そして入院。 政治家かな? 日大学長会見では謎の老婆が記者席最前列に座り、会見中に声を上げて外へ連れ出される場面もありました。連日新たに出てくる主役級の登場人物――。その様子はまるで、アメコミヒーローが集結した『アベンジャーズ』のようです。

アベといえば、この問題を「安倍路線が日本を腐らせている」「アべそっくりだ。社会が壊れ出している」と、無理矢理政権を絡めて論じる人がいます。でもそれ…安倍路線と関係ありますか? 脳を政権に支配されているようです。人間というのは、一見関係なさそうな話題でも、自分の意識が向かうものに結び付けることがあります。反安倍政権の極端な人になると、全てを安倍政権に結び付けてしまうので、一般の人からすると折れるほど首を傾げてしまいます。例えば、『朝日新聞』の高橋真理子氏は自身の『ツイッター』に「日大アメフト部より安倍政権のほうが100万倍ひどい」と書きましたが、堀江貴文氏が「コイツ狂ってるな」と一言呟き、こちらのほうが圧倒的に多くの賛同を得る始末です。要は、「モリカケの問題と日大の問題は似ている」と言いたいのでしょう。しかしモリカケ問題においては、誰も「安倍総理に指示された」等とは言っておらず、ふわっとした責任追及論が罷り通っています。一方で、日大の問題は選手が「監督から指示をされた」との声を上げているのです。そういう点で異なる問題であり、混同している方こそ余程問題があるのではないでしょうか? 元外交官の天木直人氏は5月15日、「まさしく加計学園をめぐる安倍疑惑と同じだ。安倍暴政を止めさせなければ同様の不祥事は至るところで起きるだろう」とツイートしています。ここまでくると関係なさ過ぎて、「ネタなのだろうか?」と疑うでしょう。しかし、ツイートを辿るとマジっぽい…。この領域になると、「狂ってるな」という言葉をかけることもなく、ただそっとしておくのが良さそうです。



キャプチャ  2018年6月14日号掲載

テーマ : サヨク・在日・プロ市民
ジャンル : 政治・経済

【霞が関2018春】(13) 線路はどこまで続くか…北海道新幹線、赤字の現実

財務省が『北海道新幹線』に厳しい視線を向けている。利用低迷で『JR北海道』が100億円の営業赤字を抱える中、事業見通しの甘さ等が指摘される。背景には、整備新幹線の計画を広げようとする動きへの牽制がある。「JR北海道の経営状況を一層悪化させ、地域交通網の維持に影響を及ぼす恐れがある。客観的な見通し策定を制度的に担保し、こうした事例が繰り返されないようにする必要がある」――。4月25日、『財政制度等審議会』(※財務大臣の諮問機関)の財政制度分科会に提出された資料には、北海道新幹線(※新青森-新函館北斗)に対する厳しい指摘が盛り込まれた。2016年3月に鳴り物入りで開業した同新幹線。初年度こそ開業フィーバーがあったものの、2年目は反動もあって利用者が低迷し、乗車率は26%に留まる。国土交通省鉄道局は、同新幹線の2017年度の営業赤字が103億円になるとの見通しを示した。赤字は2016年度の2倍近くに膨らみ、2018年度も102億円の赤字を想定。『青函トンネル』の修繕費や貨物列車用の設備コストの負担が、赤字拡大の理由だという。

新幹線開通で周辺地域に与える経済波及効果はあるが、JR北海道は膨大な赤字路線の改善等多くの経営課題を抱えており、新幹線で毎年100億円の赤字を計上すれば在来線の維持に影響しかねない。財制審の主張は、直接的にはこうした状況を懸念したものだが、別の狙いもあるようだ。足元で工事が進む北海道・北陸・九州の各新幹線は、いずれも“整備新幹線”と呼ばれる。1973年に決定した整備計画に基づいて建設しているものだ。一方で、同時期に基本計画も作られており、『山陰新幹線』や『四国新幹線』等が存在する。整備新幹線の着工・完成が進む中、基本計画の沿線にある自治体は、整備計画への格上げに向けて、決起集会や国土交通省への働きかけ等を強めている。新幹線に関係する各計画は、人口が増加し、経済が安定的に成長していく時代に策定されたものだ。人口減少時代に突入し、今や政府が都市機能を中心部に集約するコンパクトシティー構想を掲げている。「全国のコンパクトシティー同士を新幹線で結べば、一定の経済効果が上がる」との指摘もある。ただ、建設には何十年という歳月がかかり、高速道路網との住み分け等の課題も生まれる。財源や採算性を超えて、闇雲に新幹線網を充実させることにどこまでの社会的な意義があるのか疑問視する主張には、一定の説得力がある。人口減で地域の在り方を抜本的に見直す中で、新幹線の計画についても、複眼的な視点で方向性を議論し直す時期にきている。 (杉原淳一・塩崎健太郎)


キャプチャ  2018年6月12日付掲載

テーマ : 鉄道関連のニュース
ジャンル : ニュース

【足許提灯】(01) 真相を歪めて放送する野党と一部マスコミ

安倍晋三政権が『森友学園』や陸上自衛隊のイラク派遣日報、更に『加計学園』問題を巡って、野党や一部マスコミから執拗な攻撃に晒されている。指摘された問題の殆どは、政権というより官僚の問題である。にも拘わらず、野党や一部マスコミは“安倍政権打倒”を目指して、追及の矛先を政権そのものに向けてきた。残念ながら、というより当然なのだが、彼らの試みは失敗しつつある。追及すればするほど真実が明るみに出て、結果として安倍首相の潔白が証明されていった。一方で、規律意識を欠いた官僚たちの堕落ぶりが白日の下に晒されてしまったのだ。例えば、森友問題では財務省理財局による文書改竄だけでなく、近畿財務局が森友側にゴミ撤去を巡って“口裏合わせ”を依頼したり、ゴミの量を水増しして撤去費用を見積もるように国土交通省大阪航空局に依頼していた疑いが出ている。こんな細かい話に政権中枢が関わる訳がない。まさに現場に携わる官僚の所業である。野党や一部マスコミのロジックは次のようだ。「官僚が文書を改竄したり隠したりするのは、安倍首相に阿っているからだ。官邸の指示が無かったとしても、官僚は忖度している。抑々、官僚の不祥事は、行政府を統括する政権の不祥事ではないか」――。先ず、「官僚が阿っている」とか忖度の有無等は、抑々議論に値しない。「忖度する官僚もいれば、しない官僚もいる」という話に過ぎない。国民はわかっている。そんな話で政権を批判しても、野党や記者のお粗末さがばれるだけだ。官僚の不祥事は政権の不祥事なのか? 建前はその通りである。だからといって、政権を倒せば官僚の規律が回復するのか? 真の問題はここだ。筆者の答えを先に言えば、安倍政権を倒したところで官僚の規律は回復しない。それほど腐敗は進んでいた。更に、野党が政権を握ったところで、益々問題は解決しない。彼らに官僚を制御する力が無いだけでなく、抑々彼らは「敵は官僚ではなく安倍政権である」とみて問題を追及してきた。初めから戦う相手を間違えているのである。

ある野党議員は、前財務省理財局長の佐川宣寿氏が国会で証言する前、テレビカメラの前で「佐川さんに頑張ってほしい」と語っていた。彼女は、「佐川氏を味方に付ければ、政権の疑惑を明らかにできる」と思っていたのだろう。加計学園問題で前文部科学事務次官の前川喜平氏が“総理の意向”メモに同調する証言をした例に味をしめて、“2匹目のドジョウ”を狙ったのだ。政権打倒を目指すあまり、文書改竄事件で佐川氏の果たした役割や、天下り問題で責任を追及されて辞職した前川氏の過去を都合よく棚上げしている。それほど官僚に甘い野党が、“官僚の規律回復”などできる訳がない。彼らが政権を握れば、官僚は益々野放図になるだけだ。官僚を制御するどころか、官僚の手の平の上で転がされて失敗した民主党政権の教訓から何も学んでいない。一部マスコミも似たようなものだ。彼らは安倍政権打倒を目的にしている為に、本来の真相解明どころか、逆に真相を歪めて報じる結果になった。例えば、森友問題で当初、安倍政権が関与した傍証であるかのように報じられた“特例取引”の真相は何だったか? 何のことはない。“10年間貸付後の売却”という契約が通達で定められた“特例処理”だった。安倍首相が手続きを歪めたのではなく、逆に特例処理こそが適正だったのである。“特例”という言葉を、首相が関与したかのような印象操作に使ったのだ。加計問題でも、「本件は首相案件」という愛媛県職員の備忘録メモを根拠に、“首相の関与”を印象付けようとした。だが、抑々国家戦略特区という政策自体が安倍政権肝煎りの政策である。特区を認定する国家戦略特区諮問会議の議長は首相だ。つまり、特区は最初から“首相案件”なのだ。安倍首相が「総理の立場を利用して加計学園に特別な便宜を図った」訳では全くない。世界に目を転じれば、朝鮮半島情勢は言うに及ばず、アメリカのドナルド・トランプ政権が招いた勃発寸前の米中貿易戦争等、通商面でも大激震が続いている。国の平和、安全、繁栄、それに北朝鮮に残された日本人拉致被害者をどう取り戻すか? それはまさに、“日本がトランプ政権にどう向き合うか”にかかっている。幸い、印象操作による追及は息切れ感が出てきた。ここは安倍政権の踏ん張りどころである。


長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) フリージャーナリスト。1952年、千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)卒。『東京新聞』論説委員等を経て、2018年に『中日新聞社』を定年退職。著書に『謎とき日本経済50の真相 俗説・タテマエ一刀両断』(飛鳥新社)・『日本国の正体 政治家・官僚・メディア 本当の権力者は誰か』(講談社)等。


キャプチャ  2018年6月号掲載

テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

【US Affairs】(28) “トランプ化”する共和党…背景に世代間の対立

ドナルド・トランプ大統領の支持率が安定している。各社の世論調査による支持率の平均は40%台前半で推移。これは共和党支持者から多くの支持を得ているからであり、9割弱がトランプ大統領を支持しているという。意外なのは、支持の根拠にトランプ大統領の政策が挙げられていることだ。トランプ大統領の政策は、共和党の伝統からすれば異端と見られてきた筈。従来の共和党は“自由貿易”と“小さな政府”を標榜してきたが、一方のトランプ大統領は、対外的には保護主義的な通商政策を進めており、国内においては財政赤字の拡大を容認している。にも拘わらず、『ピューリサーチセンター』が5月に行なった世論調査では、8割もの共和党支持者が「トランプ大統領の政策の多くに同意する」と答えた。言うなれば、“共和党のトランプ化”が起きている可能性が高いのだ。背景にあるのは、共和党支持者に占める高齢者の割合が高まっていることだ。高齢者ほどトランプ的な政策に近い考え方を持っている傾向が見られる。当然、共和党に限らず、民主党の支持者も高齢化しているが、その速度は共和党ほどではない。同センターによると、1992年時点では、支持者に占める50歳以上の割合は、共和党で4割弱、民主党で4割強と、民主党が上回っていた。ところが2016年の調査では、支持者に占める50歳以上の割合は、共和党の6割弱に対し、民主党は5割に満たなかった。1990年代と比較すると、高齢者の重要性に関し、共和党と民主党とで立場が逆転しているのだ。対外政策では、高齢者ほど自由貿易に懐疑的な傾向がある。また、若年層よりも白人の比率が高いこともあり、移民の流入に関して厳しい立場を取り易い。財政政策については、若年層と比較すると“小さな政府”を好む傾向は強いものの、以前と比べると高齢者が“大きな政府”を受け入れる傾向は強くなっている。

抑々、高齢者が今まで大きな政府を嫌ってきたのも、それは政府が若年層向けの施策を拡大しようと財源を振り分ける為に、高齢者向けの施策が削られることを懸念していたからであって、高齢者自身が受益者となるサービスを削ってまで小さな政府を求めていたとは限らない。その為、「公的年金や高齢者医療保険は縮小しない」としたトランプ大統領の公約は、高齢者の琴線に触れたと考えても不思議ではない。高齢者に広がるトランプ大統領支持の流れからは、アメリカに世代間対立が生まれる雰囲気が感じられる。世論調査会社の聞き取り調査によれば、共和党を支持する高齢者からは、自分たちが守ってきたライフスタイルを奪おうとする存在として、若年層を敵視する声が聞かれるという。対する若年層にはトランプ大統領への不満が燻っており、若年層の大統領支持率は低い。共和党支持者を対象とした世論調査ですら、18~24歳の回答者の8割以上が、「次回の2020年の大統領選挙で、共和党内からトランプ大統領に挑戦する候補が出馬することを期待している」という結果が出ている。今年11月に投開票が行なわれる議会中間選挙では、トランプ大統領に不満を持っている若年層の投票行動が、勝敗のカギを握ると言われている。通常であれば、アメリカの中間選挙は若年層の投票率が低い為、共和党にすれば若年層の不人気を気にするよりも、投票率の高い高齢者の支持を固めることが、勝利への近道になる筈だった。ところが今回の選挙では、若年層による選挙人登録が、これまでよりも盛んに行なわれている。きっかけは、今年2月にフロリダ州の高校で起きた銃乱射事件だという。高校生が中心となった銃規制の強化を目指す運動では、趣旨に賛同する若者に、中間選挙の投票を通じた意思表示が呼びかけられている。若年層の投票率が上がれば、民主党にとっては追い風となる。共和党も、高齢者の支持を固めたところで先行きは不透明だ。アメリカでは、1981年以降生まれのミレニアル世代が、ベビーブーマー世代を抜 いて有権者の最大勢力になりつつある。トランプ化する共和党は、世代交代に乗り遅れるリスクを抱えている。


安井明彦(やすい・あきひこ) 『みずほ総合研究所』欧米調査部長。1968年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、1991年に『富士総合研究所』(※現在のみずほ総合研究所)入社。在米日本大使館専門調査員・みずほ総合研究所ニューヨーク事務所長・同政策調査部長等を経て、2014年より現職。著書に『アメリカ 選択肢なき選択』(日本経済新聞出版社)。共著として『ベーシックアメリカ経済』(日経文庫)・『全解説ミャンマー経済 実力とリスクを見抜く』(日本経済新聞出版社)等。


キャプチャ  2018年6月9日号掲載

テーマ : アメリカお家事情
ジャンル : 政治・経済

【人が集まる街・逃げる街】(29) 神奈川県藤沢市…海水浴客に代わり観光客が増加

神奈川県藤沢市は、神奈川県南部のほぼ中央を占める、人口約42.9万人、県内では横浜・川崎・相模原に次ぐ中核都市だ。藤沢市は片瀬・鵠沼・辻堂に海水浴場があり、海水浴客やサーファーで賑わう。明治・大正の時代から別荘地として開発され、多くの皇族・政治家・学者、芥川龍之介・岸田劉生・武者小路実篤といった文化人が集ったこともあり、“海辺の街”のイメージが強い。しかし実際には、市域は東西が約6㎞なのに対し、南北は意外に長く、南の江の島から北の大和市との境界にある長後付近まで約12㎞に及ぶ、南北に広い街だ。この街の特徴は、市内を多くの鉄道が走ることだ。JR東海道線と小田急江ノ島線が街の東西・南北を貫き、東京方面へのアクセスは軽快。海辺を『江ノ島電鉄』や『湘南モノレール』が走り、街の北部の中心都市である湘南台で相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄が接続する。交通利便性の良さで、多くの学校の誘致にも成功している。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを始め、湘南工科大学・日本大学生物資源科学部・多摩大学グローバルスタディーズ学部等、数多くの大学や私立中学・高校が立地する。また、一般的にはあまり知られていないが、今、自動車・『荏原製作所』・『武田薬品工業』・『日本精工』等大手企業が事務所・工場・研究所を構えており、藤沢市は全国の自治体でも財政状態が良好だ。2015年度には、市税等の自主財源が歳入全体に占める比率である自主財源比率で全国16位、行政活動に必要な財源をどれだけ自力で調達できるかを表す財政力指数でも全国24位となった。

東京や横浜へのアクセスの良さ、教育環境の充実、健全な自治体財政を背景に、ベッドタウンとして発展してきた藤沢だが、街の魅力はこれに留まらない。近年は人口に加え、観光客数も大幅に増加しているのだ。2016年の観光客数は年間1810万人。10年前の1259万人に比べて44%も伸びた。嘗ては海水浴場としてのイメージが強かったが、海水浴場の客数は2016年で241万人、10年前の403万人から40%も減少した。水着を着用しなくなった観光客の受け皿となったのが江の島である。江の島は鎌倉にあると思っている人が多いが、この島は行政上、藤沢市に所属している。島の付け根に位置する『江ノ島水族館』は1954年、当時の『日活』のオーナーだった堀一族が開業した歴史ある水族館だ。2004年の建て替え後、運営を『オリックス』に委託してからは、ナイトアクアリウム(※夜の水族館)や、怪しい光を発するクラゲの展示等に多くの観客が訪れるようになり、来場客は年間180万人を超えている。江の島観光が復活し、街の西部の辻堂駅北口には、『関東特殊製鋼』の工場跡地に再開発地域『湘南C-X』が誕生。同地域の大型ショッピングモール『テラスモール湘南』が多くの買い物客を集めている。今後の課題は、街の中心である藤沢駅前の整備だ。駅前には1970年代、『丸井』・『西武百貨店』・『十字屋』・『さいか屋』等の大型商業施設が軒を連ねたが、現在残っているのはさいか屋のみ。既に駅北口のデッキのリニューアルが実施され、南口の再整備に向けて検討組織が立ち上がった。街の人々が駅前に集い、観光客と交わり、潮の香りを感じながら過ごす街――。藤沢の新たな顔の構築が楽しみである。


牧野和弘(まきの・ともひろ) 不動産事業プロデューサー。1959年、アメリカ合衆国生まれ。東京大学経済学部卒。『第一勧業銀行』(※現在の『みずほ銀行』)や『ボストンコンサルティンググループ』を経て、1989年に『三井不動産』に入社。『三井不動産ホテルマネジメント』に出向した後、2006年に『日本コマーシャル投資法人』執行役員に就任し、J-REET(不動産投資信託)市場に上場。2009年に『株式会社オフィス・牧野』、及び『オラガHSC株式会社』を設立し、代表取締役に就任。2015年に『オラガ総研株式会社』を設立し、代表取締役に就任。著書に『なぜビジネスホテルは、一泊四千円でやっていけるのか』(祥伝社新書)・『2020年マンション大崩壊』(文春新書)等。


キャプチャ  2018年6月9日号掲載

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扨て、先週号の続きである。少年の私は、「靴で頭を踏み躙られた相手に立ち向かうしかない」と覚悟し(※それほどのことはなく、ただ子供心に切羽詰まっていたのだろうと思うが)、相手を待ち伏せることにした。2日待って、漸く相手らしき数人が現れた。どこかでまた弱い連中から何かをせしめたのか陽気な声で、私を殴り蹴った道を歩いて来た。その場所は田圃で、私は泥濘の中で待ち伏せていたから、恐らく5~6月の田植えの頃だったのだろう。狙う相手が、私がしゃがんでいる田圃で小便をし始めた。今考えると、それが仲間たちと外れて、そいつが1人になるイイ機会だったのだろう。蛙の鳴く音がやかましいほど響いていた。相手が小便を終えて、仲間を追うように歩き始めた時を見計らって、私は泥濘から立ち上がり、相手の背後に近付いて声をかけた。振り向きざまを、若衆に教えられた通り、手にした薪で思いっきり後頭部を打ちつけた。相手は声も出さずに、その場に倒れた。それで全てが終わった。翌日、相手の父親が私の家に怒鳴り込んで来たが、後は私の父親が片付けた。「先にわしの息子を踏みつけたのは、お前の倅だ」。

そんな怒鳴り声を聞いたが、私は大人がどれだけ子供の世界の中に入ってもしょうがないくらいに思っていた。私は私で、怪我した相手に子分のようにくっついていた同級生を呼び、「お前も同じようにする」と告げた。その同級生も、年長の仲間も、それ以降、私に何かをすることはなかった。所詮、子供の喧嘩である。しかし、私は今でもそうは思っていない。たとえ子供同士の喧嘩であれ、乗り切る状況は乗り切らなくてはならないのが男の生き方だと思っている。何故なら、あの日、相手を待っていた時、耳を裂くように聞こえた蛙の声や、相手の小便の音が、若い時に暫く恐怖心を含めて忘れられず、何度か甦ることがあったからだ。少年の私が、それを実行したのは、あの若衆の「一度逃げたら、ずっと逃げなくちゃなりませんよ」という言葉と、「一旦言うことを聞き出したら、その後でどれだけの無理も聞かなくちゃなりませんよ」という2つの言葉がっきかけだった。そうしてもうひとつ学んだことは、他人なり、力の強い相手なり、誰かと“連む”ということは、何ひとつ真面なことがないということだった。恐らく、あの襲撃が失敗しても、私はそれを繰り返したと思う。何故なら、それしか私が生きていく道がないと思ったからだ。私に報復しなかった連中は、連んでいるだけで、そこに意志が無いどころか、ただ自分の身の保全を考える子供であったのである。

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