誰も書かなかった秋篠宮さまの真実――前代未聞の結婚延期騒動で明らかになった“リベラル皇族”の素顔

眞子さまと小室圭さんの婚約延期報道は、小室さんの過程の問題と共に大きく報じられた。眞子さまの恋路の行方は気になるところだが、それ以上に今回の騒動で浮き彫りとなったのは、秋篠宮さまの“放任”とも言える教育方針である。 (取材・文/編集プロダクション『清談社』 常盤泰人)





20180516 11
皇室に関わるスキャンダルめいた話題が、これほど大きく世間を騒がせるのは、まさに前代未聞のことだろう。秋篠宮家の長女・眞子さまと、その婚約者となった小室圭さんの婚約・結婚延期に関する一連の騒動のことである。宮内庁は、眞子さまと小室圭さんの結婚スケジュールを2020年まで延期する旨を発表し、予定されていた儀式は全てキャンセルとなった。宮内庁側は「今回の結婚延期とマスコミ報道は無関係」との見解を示したが、小室さんの身辺に噴出していた数々の“疑惑”が問題視されたことは明らかだろう。眞子さまの婚約が発表されたのは昨年9月のことで、2人の交際は以前からマスコミの間でも取り上げられており、婚約発表を受けたマスコミは総がかりで礼賛報道に明け暮れた。特に婚約者の小室さんに関しては、キャッチーな“海の王子”のフレーズに代表される“爽やかな好青年”という像が、世間に流布されてきた。ところが、程なくして小室さんの家族に関する醜聞が伝わり始める。昨年12月には『週刊女性』が、小室さんの母親が元婚約者の男性と金銭トラブルになっている事実を報道。記事は、男性が小室さんの学費・留学費用・生活費等で計約400万円を貸したものの、小室さん母子が返却の意思を見せないというものだった。これによって一気に小室さんバッシングが加速し、『週刊新潮』や『週刊文春』といった大手週刊誌も追随。父の自殺、親族の新興宗教等といった情報が相次いで報じられた。この時点では皇室側は未だ沈黙を守っていたが、ある報道が宮内庁に方向転換の決断をさせたという。

「『借金の問題を小室さん自身も認識していた』という証言が出たことが大きかった。問題が小室さんの母親や血縁者のものであれば未だよかったのですが、小室さん自身が関わっていたとなれば無視する訳にはいきませんからね」(皇室担当記者)。現時点では、あくまで結婚は“延期”とされているが、宮内庁を始めとした関係機関が“婚約解消”を念頭に動き出していることは明らかだ。「天皇陛下が眞子さまと小室さんの結婚を了承する“裁可”を行なっている以上、軽々に破断にはできないでしょうが、延期期間の間にハードルが下がることを期待しているのでしょう。眞子さまは未だ結婚に希望を持っているようで、『部屋に閉じこもって小室さんとLINEをしている』といった報道も出ていますが、早晩、緩やかな破断に向けた動きが出る筈。問題は、秋篠宮さまと紀子さまがどう眞子さまに納得させるかと、発表するタイミングでしょうね」(同)。一連の騒動によって、小室さんは“プリンセスの心を射止めた好青年”から、一気に悪役となり、「経済的にも家柄的にも眞子さまのお相手として相応しくない」という世論が形成され始めている。インターネット上では、「詐欺師」「ニートのチャラ男」「カネ目当てで眞子さまにプロポーズした」といった罵詈雑言が飛び交う事態となっている。一方の眞子さまに対する声は、「世間知らずのプリンセスが詐欺師一家に騙されてしまっただけ」という同情が殆どで、秋篠宮家に対しても同様に、その心中を察して心配する声が集まっている。だが、果たして今回の結婚延期という事態は、小室さん側だけの責任なのだろうか? 確かに、小室さんの親族や小室さん自身に突っ込みどころは多い。しかし、どんな事情があったにせよ、結婚を決断したのは当人同士であり、それを許した以上、どちらかだけの責任と言うことはあり得ない。「今回の眞子さまの結婚延期騒動では、相手側の小室さん側だけが一方的に糾弾されていますが、秋篠宮家側にも大いに問題があったことは否めません。特に、『娘の意思を最大限尊重する』と公言し、眞子さまの結婚を許した秋篠宮さまの判断の甘さにも責任の一端がある。本来なら宮内庁等の然るべき機関に危機管理・調査をさせるところを、小室さん本人への簡単な聞き取り調査と周辺住民への雑な調査しか行なっていません。これを指示しなかったのは秋篠宮さまの責任です。その結果、相手の素性や人柄もよく知らないまま婚約を許してしまった。今回の件は、秋篠宮さまの行き過ぎた放任主義が引き起こした事態とも言えるんです」(宮内庁OB)。にも拘わらず、マスコミ報道やインターネット上で、秋篠宮家の落ち度を指摘する声は殆ど聞こえてこない。ここには、現在の“平成皇室”の高い人気を牽引してきた秋篠宮家という家の存在感が影響していることは間違いない。

続きを読む

テーマ : 天皇陛下・皇室
ジャンル : 政治・経済

童貞いじりはセクハラか? はあちゅうvsリアル童貞3人ガチトークバトル!

「はあちゅうの過去の“童貞あるある”ツイートは、童貞へのセクハラではないのか」――。昨年末、はあちゅうさんの『ツイッター』が炎上した。この騒動に終止符を打つべく、はあちゅうさんと3人のリアル童貞による激論の場がここに設けられた! (聞き手/フリーライター 小峰克彦)





20180516 10
慶應義塾大学在学中から女子大生ブロガーとして人気を博し、卒業後は『電通』に入社。そして現在はエッセイや小説を執筆する作家のはあちゅう。地上波のテレビにも出演しているし、読者のおじさんも勿論、知っているよね? 昨年末、はあちゅうは電通時代の元上司で著名なクリエイターのセクハラを“#metoo”で告発。しかしSNSでは、“童貞いじり”を彷彿とさせるツイートによって、「はあちゅうも童貞にセクハラをしているのではないか?」と炎上してしまった。童貞をいじられることに対して、リアル童貞はどう思っているのか? また、はあちゅうに対してどのような印象を抱いているのか? 童貞とはあちゅうによる直接会談が開かれた。

はあちゅう「本日は宜しくお願いします! わー童貞に沢山会えて嬉しい!」
編集部「嬉しいんですか?(笑) それでは童貞の皆さん、其々自己紹介をお願いします。また、今まで彼女がいたことあるかどうかも合わせて教えて下さい!」
童貞A(24歳)「映像製作会社勤務です。彼女は今までいたことありません。『大学に入ったら彼女ができる』と思っていたけど、幻想でした」
童貞B(24歳)「フリーターをしています。彼女は今までいたことありません。童貞として取材されるのは初めてで、とても緊張しています」
童貞C(23歳)「大学生です。僕も彼女はいたことないですが、焦ってはいません」
はあちゅう「宜しくお願いします。皆さん、見た目が普通の若い男性たちなので、少し驚いています」
編集部「ヤリチンと言われても受け入れてしまう爽やかな容姿ですね。電車男みたいな童貞感溢れる見た目の方がいない…。童貞の皆さんは、実際にはあちゅうさんと会ってみて、どのような印象をお持ちですか?
B「いい匂いがします」
A「めっちゃ細くて綺麗で驚いています」
はあちゅう「ありがとうございます…!」
編集部「はあちゅうさんは、炎上前と後で童貞に対する印象は変わりましたか?
はあちゅう「炎上の前と後で印象は変わらないです。基本的に童貞の皆さんは可愛いですね。ただ、今回の炎上で“良い童貞”と“悪い童貞”2種類いることがわかりました。20代の童貞の方はすくすく育っている感じで…。一方、30代以上の童貞の方に“悪い童貞”が多い気がします。自分の人生の上手くいってない部分を全て、童貞を理由にしている方が多いというか…。“女に相手にされていない=社会に相手にされていない”という鬱憤が溜まっているように思えます。そんな方々を今回怒らせてしまい、地獄を見たな…と」
C「童貞の価値観が、30代の童貞の方と僕ら世代では変わってきているように思えます。先程も“電車男”という名前が出ましたけど、あの作品が流行した頃は、“童貞は卒業しないと恥ずかしいもの”という意識が強かったのではないかと思います。他にも上の世代の話を聞いてると、“女にモテる”だけが男性の主な価値だった気がするんです」
はあちゅう「確かに。私が主にイメージするリアル童貞の方は、性欲を持て余しているイメージでした」
C「恋愛以外の娯楽も多いので、僕ら世代の童貞は、人として相性が合わない人と態々セックスしたくないです」

続きを読む

テーマ : 童貞さん
ジャンル : 恋愛

【100年人生に備える大人の勉強ガイド】(06) ゼロから学べるリカレント学校②…定番のMBA以外も存在感増す

20180514 06
社会人の学び直しといえば、主流といえるのがMBA(※経営学修士)を取得できる社会人大学院だ。国内MBA予備校『河合塾KALS』の石田康智氏によると、「全日制の志望者は減ってきている」といい、平日夜間や休日、或いはオンラインで時間を選ばずに学べるMBAスクールの需要が伸びているという。オンラインで学べるMBAスクールの1つが『BOND-BBT MBA』だ。大前研一氏が代表を務める『ビジネスブレークスルー』が、オーストラリアのBOND大学と提携して展開する。今年から英語のみで受講する課程も開始。マーケティング担当の姜夢氏は、「経営理論と構想力に加え、ビジネスに関する知識やスキルを英語で操る力を身に付けられる」と話す。一方、MBA以外の社会人大学院も徐々に存在感を増しつつある。2012年に港区南青山にキャンパスを構えた『事業構想大学院大学』もその1つ。提供しているのは、MPD(※事業構想修士)を取得できるプログラムだ。「MBAは、出来上がったビジネスをどう効率的に運営するかの能力を鍛えるところ。MPDはその前段階で、ゼロから事業を創り出す能力を養う」(田中里沙学長)。社内昇進や転職に向けたスキルアップに加え、新規事業開発や、中小企業の事業承継等の為に学ぶニーズが高まっているという。4月には新たに大阪と福岡にもキャンパスを設置する予定だ。地元の実務家や研究者が指導することに加え、遠隔会議システムによって、地方にいながら東京の講座を受けられるのが特徴である。神田駿河台の『デジタルハリウッド大学大学院』が提供するのは、デジタルコンテンツマネジメント(DCM)修士課程。事務局長の池谷和浩氏は、「デジタル技術とコンテンツ制作で新産業を作る人を育てるのが狙い」と言う。実務家の教員の多さが特徴だ。起業を志す受講者が多く、必要な知識やスキルを学びながら、最後に事業プランを披露する。起業家の卵同士のネットワークを築ける場にもなっている。海外からの留学生も多い。安価ではないが、体系的に学べることが特徴の社会人大学院は、定番のMBAだけでなく、より専門的な分野へと領域を広げている。 (取材・文/本誌 中山一貴・中原美絵子)


キャプチャ  2018年2月24日号掲載

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

【100年人生に備える大人の勉強ガイド】(05) ゼロから学べるリカレント学校①…あの手この手でウェブに対抗

20180507 06
インターネット全盛の時代だからこそ、リアルの強みを生かす――。そのような姿勢で次々と新たな学習メニューを揃えるのが、通学タイプの教室やセミナーである。全国30校で800講座以上を展開する『ヒューマンアカデミー』。同社が注力するのが日本語教師の養成講座だ。追い風は、留学生等日本語学習者の増加。文化庁によると、2011年度から5年で7割増え、20万人を突破した(※右図)。代表取締役の新井孝高氏は、「定年退職後に日本語教師を目指す人は多い。受講者の4割は50代以上」と話す。おもてなしニーズの高まりから、日本伝統文化伝承師の資格に対応した体験型の講座も人気。イベントの企画や集客の手法を学ぶこともできる。一方で、ワインアカデミーを展開するのが『パソナグループ』傘下の『キャプラン』。「ワインはプレゼントや会話のネタとしてビジネスツールになる」(同社研修ソリューション営業部の臼井秀光氏)。趣味の為だけでなく、キャリア志向の高い社会人の需要も増えているという。テイスティングや食べ物との組み合わせ等、スマホ画面を見るだけでは学び難い内容を教える。ビジネスパーソンにとっては、第一線で活躍する人材と直接触れ合うのも重要な学び。『六本木ヒルズ』森タワー49階のアカデミーヒルズにある『日本元気塾』では、『LIXILグループ』元社長の藤森義明氏や一橋大学大学院の楠木建教授といった有名経営者や学者が講師役を担う。1日完結型ではなく、9ヵ月じっくり学ぶ。卒塾生同士で交流が続くケースも多い。 (取材・文/本誌 中山一貴・中原美絵子)


キャプチャ  2018年2月24日号掲載

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

【100年人生に備える大人の勉強ガイド】(04) 学びとは自分を知ること――菊池桃子氏(戸坂女子短期大学客員教授)インタビュー

40歳で法政大学大学院に入学して雇用政策を学び、現在は母校である戸板女子短期大学の客員教授としてキャリア教育を担当する女優の菊池桃子さん。嘗てのトップアイドルは何故学び直し、そこから何を得たのか? (聞き手・構成/本誌 中山一貴)

20180430 06
「障害を持つ娘の人生を守りたい」――。私が大学院で学び直したいと思った一番の理由でした。社会人が通える大学院のガイドブックを読んで見掛けたキャリアカウンセラーに相談すると、法政大学大学院のある研究科を紹介されたのです。乳児期の脳梗塞で左手足に麻痺が残った娘を守りたいという親心から始まった大学院生活でしたが、意外な気付きがありました。私が後輩に専門用語等を解説する姿を見て、同級生や先生方が「菊池さんって教えるのが好きだよね!」と。“ジョハリの窓”というフレームワークがあります。自分が知っている自分と知らない自分があって、周りの人が自分の潜在的な能力に気付かせてくれる。大学院のような学習共同体で学ぶことが、自分を知るきっかけになったのです。大学院での学びは芸能活動にも役立っています。ドラマに出る時に、例えば女性の社会進出のような社会的課題や変化がわかった上で演じられる。インタビューを受ける時も、以前は自分の記憶を基に話していましたが、社会の動きについての関心が高まり、話題が広がったことを感じています。

芸能活動と子育てをしながら通っていたので、勉強時間について1日何時間と決めるのは難しかったです。そこで、30分を1単位として、1日最低2単位を勉強時間に充てるようにしました。朝と夜に1単位ずつだったり、朝に2単位だったり。1単位しかこなせなかったら、次の日に3単位こなしたりもしました。1週間毎に計画を立てて、なるべく前倒しで単位を消化するようにしていました。3年間かけて修了し、2012年8月から縁あって母校の戸板女子短期大学の客員教授になりました。キャリア教育、特に女性のキャリアについて講義しています。最近はゼミ形式で学生とディスカッションもしています。ゼミの1週間前にテーマを決めるのですが、インバウンドやAI等、話題のニュースを取り上げます。その為、産業新聞のような専門紙にも目を通し、VR等の最新技術についても、なるべく一足早く情報を集めるようにしています。この頃感じるのは、知らなかったことを知ること全てが学びだということ。教育機関に戻るだけではなく、人に会ったり本を読んだりすることも全てが学び。そんな気付きを踏まえて、生涯学習について講義することもあります。今、ある目標があります。ドラマでも舞台でも映画でもよいのですが、65歳になったらこんな役をやりたいというはっきりしたイメージがあるのです。誰かに先にやられたら困るので手の内は明かせませんが(笑)。今はひたすらインプットする期間だと思っています。自分が知らないことを知るのは楽しい。一生涯、自分の好奇心と向き合いたいです。


キャプチャ  2018年2月24日号掲載

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

【熊本地震2年・災害とSNS】(下) デマ監視、混乱防ぐ

20180419 04
今年2月、北陸地方を中心に記録的な豪雪が襲った。福井県では、雪に埋もれた車内に閉じ込められる等して12人が死亡した。「今 あなたのいる状況が情報です どんどんお願いします みんなが助かります」――。福井市の自営業・横田義弘さん(59)は同月10日、『Facebook』(※以下、FB)上に“福井災害情報”というグループを作った。雪は峠を越えていたが、道路の除雪は追いついておらず、通行止めや渋滞等の情報を共有しようと考えたからだ。メンバーは最初、普段からFBで繋がっている友人ら約400人だった。それが10日後には約8500人に膨らみ、除雪作業への不満をぶつけた一言に批判する投稿が集中。グループの中で言い争いになる“炎上”が度々起きた。「5000円で助けます」。雪に埋もれた車のドライバーに向けた営業紛いの投稿も。不適切な投稿を削除する横田さんにも一時、抗議の声が向いた。「皆が困っていることを知って、助け合いながら災害を乗り越えようという思いは広がった。でも、投稿量が多くて内容を確認しきれなかった」と横田さんは振り返る。

「動物園からライオンが放たれた」――。2016年4月の熊本地震では、SNS上でデマが飛び交った。SNSに詳しい法政大学の藤代裕之准教授は、「正確な情報が伝わり難い災害時は、一般の社会でもデマ等が独り歩きする。特に、発信者の顔が見えないSNSでは気軽な投稿が多く、混乱状態に陥り易い」と指摘する。読売新聞が先月、東京都や政令指定都市等全国75自治体を対象に行なった調査でも、25%の自治体がSNSを利用する際の課題に“投稿内容の真偽の見極め”を挙げた。「看板が落ちて道が塞がれた」「大勢の人で身動きがとれない」――。東京都豊島区は昨年11月、会社員や大学生ら約580人の参加を得て、『ツイッター』上の情報を集めて避難・誘導に活用する訓練を実施した。同区は情報の精査に、総務省等が開発中の分析システムを使った。AIが投稿の内容と、震度や鉄道の運行情報等のデータとを照らし合わせ、デマや不正確な情報を除く。豊島区では、首都直下地震等の大規模災害時、ターミナル駅の池袋駅周辺だけで約8万5000人の帰宅困難者が出ると想定されている。区の担当者は、「SNS上の情報を効率良く入手できれば、避難誘導先の選定等に役立てられる」と期待する。ツイッターやFBが誕生したアメリカでは、災害時、連邦緊急事態管理庁(FEMA)内にある専門チームが、SNS上のデマを常時監視。ウェブサイトにその正誤を公開する“ルーモアコントロール(噂対策)”を行なっている。しかし、今年1月にSNSの情報収集訓練を行なった千葉市の担当者は、「災害時は避難所の開設や支援物資の配送が優先される。職員数は限られており、SNSをチェックする人員の確保は難しい」と打ち明ける。東京大学の関谷直也准教授(災害情報論)は、「国や自治体が、災害時に有用な情報を見極めることのできる人材を積極的に育成する時期に来ている」と話す。熊本市は地震後、ツイッターを導入したのに続き、『LINE』の公式アカウントを先月開設した。小学校の校区毎に市と住民がメンバーのグループを作り、普段は地域の催し物等の情報を伝え、災害時には支援物資の配布場所や時間を知らせる計画だ。「地震を経験した熊本だからこそ、SNSを積極的に活用したい」。大西一史市長は、そう考えている。


⦿読売新聞 2018年4月17日付掲載⦿

テーマ : 地震・天災・自然災害
ジャンル : ニュース

【熊本地震2年・災害とSNS】(上) ツイートが祖父救う

20180419 03
熊本市の南東に隣接する熊本県嘉島町。熊本地震で約800棟の住宅が全半壊し、3人が亡くなった。あの時から2年。瓦礫が撤去された後の更地と、地震後に新築された住宅が混在する。徳臣太八郎さん(85)は自宅を再建中の1人だ。この春、基礎工事が終わった。元の家は築40年超の木造2階建て。震度6強の揺れに持ちこたえられず、階下に寝ていた徳臣さんは2階部分の下敷きとなった。「もう地震の心配はしたくない」。新居の平屋は夏に完成する。「#救助 家が崩れておじいちゃんが下敷きになってます!!!」。当時、熊本市に住んでいた徳臣さんの孫の福井菜央さん(18)。2016年4月16日午前1時25分の本震後、親戚から徳臣さんが家の下敷きになったと聞いた。しかし、119番はパンク状態。縋ったのが、SNSの1つである『ツイッター』だった。2日前の前震時、“#救助”と冒頭に付けた投稿が多数あったのを思い出した。“#(ハッシュ)”は投稿を検索し易くする為の記号。菜央さんはそのことを知っており、徳臣さんの住所を書いて投稿した。「助けに向かいます」「消防に連絡しました」。反応は直ぐにあった。午前1時50分の投稿から6分後、地元消防に一報が入った。本震発生から約1時間半後の午前3時頃、徳臣さんは消防隊員に助け出された。菜央さんは、投稿を見た誰かの119番が繋がったと信じている。しかし、徳臣さんが助かった後も投稿の転載は続き、その数は朝までに2万を超えた。「ありがたかった反面、情報が不特定多数の人たちに爆発的に広がる怖さも感じた」と菜央さんは話す。

20180419 02
「水が少ない」「おむつが欲しい」――。熊本から約900㎞離れた千代田区永田町。本震から数日が過ぎても、国の合同庁舎に入居する内閣官房・副長官補室のパソコン画面には、物資不足を訴えるツイッターの投稿が次々に映し出された。「現地は混乱していて、見ている余裕はない。こちらでチェックしよう」。約10人がツイッター分析班を作り、熊本県庁に置いた政府の現地対策本部に1日2回、メールで伝えた。分析班が用いたのは、『国立研究開発法人・情報通信研究機構』が開発したツイッター検索システム『ディサーナ』。本震から1週間に抽出した投稿数は5000件にも上り、当時の担当者は「情報量が膨大で、有用なものかどうかの精査までできなかった」と振り返る。『ツイッタージャパン』によると、国内の最新の利用者数は4500万人。2011年3月の東日本大震災の頃の6.7倍に増えた。発生から1週間の投稿数も、東日本で115万だったのが、熊本地震では2610万と22倍にも膨らんだ。しかし、読売新聞が先月行なった調査では、「SNSを災害時の情報収集に活用する」と答えたのは、対象の自治体の2割以下だった。埼玉県和光市は2014年2月、災害時に情報収集手段の1つとしてSNSの導入を決めた。“#和光市災害”と付けてツイッターに投稿するよう呼びかける。今年6月の防災訓練では、消防団員約1300人が実践してみる。市の担当者は、「訓練を受けた消防団員からの情報で、迅速に状況を把握できるようになる」と期待。富山市や那覇市も、市民に“#”を付けた投稿を求めている。東北大学の佐藤翔輔准教授(災害情報学)は、「東日本から7年で発信のルール化は進んだ。収集技術を向上させれば有効なツールとなる」と指摘している。


⦿読売新聞 2018年4月16日付掲載⦿

テーマ : 地震・天災・自然災害
ジャンル : ニュース

【100年人生に備える大人の勉強ガイド】(03) 定年後に備えて資格取得――内多勝康氏(『もみじの家』ハウスマネージャー)インタビュー

NHKのアナウンサーとして、『生活ほっとモーニング』(NHK総合テレビ)等のキャスターを務めた内多勝康さん。今は、在宅で医療的ケアが必要な子供の短期入所施設『もみじの家』のハウスマネージャーとして働く。“NHK朝の顔”が50代で転身したきっかけには、ある学び直しがあった。 (聞き手・構成/本誌 中山一貴)

20180416 07
53歳を目前に控えた2016年春、30年間勤めたNHKを早期退職し、福祉施設の職員として働き始めました。元々安定志向なのに、我ながら思い切ったなと思います。今の主な仕事は、予算等事業計画の策定と、メディア対応や講演会といった広報活動です。福祉の世界との出会いは、新人アナウンサー時代に高松でボランティア協会主催のお祭りの司会を務めたことでした。そこで初めて、障害を持つ方々と濃厚に接したのです。それ以来、制度の不十分さに対する考えや、生き難さといった本音を協会の方々から伺い、福祉に関する番組企画を次々と提案していくようになりました。東京転勤後に、ある番組で自閉症を持ちながら公務員として働く男性を取材しました。老人ホームの風呂をピカピカに掃除し、タオルを綺麗に畳み、職場にも馴染んでいる姿を見て、「働く環境を整えれば、『この人は障害が重いから』と様々な選択肢を諦めずに済むのだ」と気付きました。「福祉の世界でやっていこう」と考えるようになったのは、この頃です。

福祉の専門家や現場の方々を取材していると、勉強をした上で臨んでも専門用語についていけず、何を言っているのかわからないという挫折を味わうことがありました。「体系立てて学びたい」と思い、名古屋勤務時代の2011年春、48歳になる直前に通信制の専門学校で学び始めました。毎日、レポート提出の課題に追われ、福祉施設での実習もあったので、負担は大きかったですが、大学時代に戻ったようで、ワクワクしながら取り組みました。単身赴任4年目で仕事がある程度落ち着いていましたし、これといった趣味も無いので、時間を作り易かったのだと思います(笑)。2年後に国家試験をパスして、支援を必要とする人を、支える人材や制度に繋ぐ社会福祉士の資格を取りました。当時は「資格を持っていたほうが定年後に道が開けるだろう」くらいにしか考えていませんでしたが、その資格取得が、思いがけず定年前の転職を実現させる追い風になりました。「もみじの家ができる。医療関係ではない人を雇いたいらしい」と教えてくれたのは、取材を通して知り合った愛知の社会福祉法人の理事長でした。専門学校時代に実習の場を提供して下さった方です。何かの為に助走をしている間は、それが助走だとは気付かないものですが、全ては繋がるんですね。今は54歳。60歳までに、第2のもみじの家の計画が立ち上がるというニュースを見ることが夢です。その為に、先ずはもみじの家の収支を安定させて、モデルケースにしないといけません。60歳以降も子供の福祉に関われたら幸せです。


キャプチャ  2018年2月24日号掲載

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

【100年人生に備える大人の勉強ガイド】(02) 続々登場する“大人の学び場”

社会人の学び直しは、子供時代の義務教育と異なり、学びの内容や手法が多岐に亘る。実際にどんな学び直しが行なわれているのか、現場をリポートする。 (取材・文/本誌 許斐健太)





20180409 06
先月下旬の週末。山形県南陽市のJR赤湯駅から車に10分程乗ると、雪景色の中に小学校が現れた。中から聞こえるのは小学生ではなく、中高年の男女の笑い声。校舎の一室で、講師の声に熱心に耳を傾ける。ここは『熱中小学校』(※左画像)。起業家等が講師役の“大人の社会塾”だ。当日の講師の1人は立花貴氏。元商社マンで、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市雄勝町に廃校を利用した『MORIUMIUS』という子供の複合体験施設を立ち上げる等、その復興支援活動が注目を浴びている。参加者から「施設ではどんなイベントを催すのか?」と質問が飛ぶと、「ランチ会等色んなイベントをしている。その為の部屋も開放している。小さいイベントを複数立ち上げると、そこから大きなうねりが生じる」等と、実体験を交えながら答えていた。熱中小学校は2015年、元『日本IBM』常務の堀田一夫氏らが中心となり、廃校となった小学校の校舎を改装して開校した。授業は月2回。経営者・音楽家・デザイナー等約100人がボランティアで講師役を務める。生徒は20代の若者から子育てを終えた主婦、定年を控えた男性まで多彩な面々。地元だけでなく、仙台や東京等、遠方からの通学者も多い。「大人が小学校に入学した7歳の頃の目線に戻って、もう一度世の中を眺めてみようというのが設立の狙い」と堀田氏は話す。通常の講義型の授業に加え、ワイン生産等の農業を手掛けたり、3Dプリンターでものづくりしたりする体験型授業を揃える。仙台から通う銀行員の齋藤里香氏(42)は、「ここに来ると普段会えない人と会える。大人になって凝り固まってきた考え方が、柔軟に変わっていく」と話す。

学校の活動領域は広がっている。文化祭や運動会が催される他、補助金に頼らない運営に向けて、生徒が独自開発した商品等をインターネット上で販売する『熱中通販』というプロジェクトも始動。地元の逸品が出品される等、地域振興にも一役買っている。地元の高畠町企画財政課の八巻裕一氏は、「地元の人も外の人と交流すれば刺激を受ける。経済効果というより、町に関与する人の“関係人口”が増えれば、地域振興の起爆剤になる」と期待を寄せる。山形大学で起業家育成の講師を務める鈴木達哉氏(42)も生徒の1人。「ドローンやAI等、東京でしか聞けないような最先端の話を聞ける。最新技術と地元のニーズを合わせて、何が生み出せるのかを考える機会になる」と話す。山形での盛り上がりを受け、富山県や宮崎県、八丈島や北海道等、続々と廃校等を利用した熱中小学校が立ち上がっており、講師陣は全国へ足を運んでいる。山形の熱中小学校の仕掛け人の1人である介護ソフトウェア会社『エスデーソフトウェア』の佐藤廣志社長は、「東京に無くて地方にあるのは場所。廃校のグラウンドや体育館は、人が集まる拠点になれる」と話す。過疎化で廃校となった全国の小学校が今後、山形に続き、学び直しの拠点へと続々と衣替えしていきそうだ。大人が学び直す拠点は、東京都心でも着々と広がっている。先月末の平日夜。スーツ姿のピジネスパーソン等100人近くが、港区外苑前のビルに集結した。コピーライターの糸井重里氏が代表を務める『ほぼ日』が開校した『ほぼ日の学校』である。同校のコンセプトは“古典を学ぶ場”。第1回のテーマはシェイクスピア文学で、同日の講師は英文学者の河合祥一郎氏が務めた。ほぼ日の学校長は河野通和氏。出版社で『婦人公論』や『考える人』といった雑誌の編集長を歴任し、『考える人』の休刊を機にほぼ日にスカウトされた。「糸井さんから言われたのは、まさに“学び直し”。『自分は古典の素養を身に付けてこなかったから、同じように学び直したい人向けの学校を作りたい』と相談された」(河野氏)。早速、編集者時代の作家や学者との人脈を活用し、講義のラインナップを考案。昨年9月に開校を発表すると、定員を上回る応募者が殺到し、抽選となった。先月から開始した授業では、シェイクスピア文学の日本語訳を見て意味を理解するだけでは終わらない。生徒全員が日本語と英語で朗読し合い、押韻やリズムを理解し、より深く作品を味わう。河野氏は、「古典は知の宝庫。現代人が囚われている価値観を壊す力がある」と話す。「今、多くの人が直ぐ役立つ情報に取り囲まれ、いつの間にかその価値観の中で生かされている。その価値観に風穴を開け、新しい栄養を注ぎたい」。参加者の1人で、国際機関で働く奥村尚子氏(55)は、「普段の仕事と全く違う内容。多角的に物事を見る目が養えそう」と満足げだ。河野氏は、「1人で古典を学ぶのは大変だけど、大勢でなら学び易い筈」と話す。シェイクスピア講座は計14回。その後は『万葉集』や歌舞伎、更にアダム・スミス等の経済古典の講座も構想中だ。

続きを読む

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

【100年人生に備える大人の勉強ガイド】(01) ライフシフトは“学び直し”がカギだ

20180402 05
人生100年時代に備え、“教育→仕事→引退”の順に同世代が一斉行進する3ステージの人生から、複数のキャリアを渡り歩くマルチステージの人生へのシフトを勧めたのが、『ロンドンビジネススクール』のリンダ・グラットン教授らが著した『ライフシフト』(弊社刊)だ。2016年11月の発売以降、反響は続き、2017年秋には安倍晋三政権が目玉政策に掲げる“人づくり革命”の一環で『人生100年時代構想会議』を設置、グラットン教授も有識者議員に起用された。同会議で幼児・高等教育の無償化と共に改革の柱として議論されているのが、社会人のリカレント(※学び直し教育)である。長寿化に伴い、現役で働く期間が延びる一方、インターネットの発達やAIの台頭等、環境変化は著しく、1つの分野のスキルで一生稼げる時代は終わりつつある。だからこそ、社会人に異分野の知識や能力を磨くリカレントの必要性が高まっている。社会人の学び直しは以前から必要性が叫ばれてきたが、日本で十分に根付いているとは言い難い。厚生労働省の調査(※右図)によると、その要因は大きく4つある。1つ目は社会人の“忙しさ”だ。学び直しを求められるミドル世代ほど、経営層と現場との狭間で多くの責任を背負いがち。学び直しの余裕は乏しかったが、政府の掛け声の下、残業時間削減の動きが生じ、潮目は変わりつつある。2つ目はお金。独身時代は自己投資に励んでも、住宅費や教育費が嵩むと自己投資は後回しになってしまう。ただ、オンライン講座やSNSを介す学び等、お金をかけない手法も広がっている。3つ目は「何を学び直せばいいかわからない」という目的の欠如だ。目先の仕事に追われると学ぶ目的を見失いがち。しかし、AIやロボット等、新産業の広がりが学びを促す一方、既存産業でも人材不足に悩む地方中小企業が都心人材の起用を模索しており、そこに学び直しの需要が生じつつある。更に、「社員のキャリアアップは重視するが、キャリアチェンジには慎重」(政策研究大学院大学リサーチフェローの田中和哉氏)という企業の姿勢も課題だが、副業解禁等変化の兆しが見える。学びの手法は人其々。既に手探りでの学びも始まっている。先ずはその現場を覗いてみよう。


キャプチャ  2018年2月24日号掲載

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

产品搜索
广告
搜索
RSS链接
链接